多くの人がより良い結果を求めて生きている。仕事で良い成果を出したり学校でいい成績を取るために、そのゴールに向かって必死で頑張る。その過程の中で自分が思うように良い結果に向かってうまく進んでいないと、イライラしたり焦ったり絶望したりする。こういう結果に執着している時は、その過程は軽視されがちだ。しかしうまくいくときの本質は、その時その時集中して物事に取り組んだからこそ、あとから結果がついてくるのではないか。
例えばテストでいい点を取りたいとき。もちろん目標点を立ててそれに向かって勉強するのはいいが、その点数に気を取られて勉強するのはどうなのだろうか。多分必要以上に余計なことに気を取られるかもしれない。点数配分や出題傾向など勉強の内容自体に気を取られすぎることも出てくるだろう。その結果執着したらした分だけ、その分遠ざかっていくだろう。反対にテストではいい点数は取りたいけど、自分の出来ることをやろうという気持ちでいるとどうだろう。試験範囲を確認し、やることを洗い出しひとつづつ丁寧にこなしていく。そうするとその過程は必然と最善の結果につながっている事になる。なぜなら瞬間瞬間が最大の力を発揮しているからだ。こう表現すると抽象的になってしまうが、要するにその瞬間に自分のやるべきことに集中することで、その場で質のよいパフォーマンスが発揮され、最終的にそれがより良い結果を生むのだろう。